キャリアアップ基礎研修開きました(県委託事業:その1)

2016年3月15日|

34日、当協会主催による「平成27年度キャリアアップ研修(基礎研修)」が宮崎市の一般財団法人潤和リハビリテーション振興財団で開催しました。県内会員施設等から71人が受講。

 この研修会は、地域医療介護総合確保基金にかかる人材確保推進事業として、宮崎県の委託を受け、今年度初めて開催するもの。28日に開かれた中堅者研修および管理者研修に続き、今回の基礎研修は介護職員経験年数 1年から3 年以内の人を対象に開催しました。

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 研修会は櫛橋弘喜協会会長の挨拶にはじまり、午前中はまず介護老人保健施設エクセルライフの濱野浩史さんによる「接遇 介護現場におけるコミュニケーション」がありました。「コミュニケーションとはなにか?」という定義にはじまり、「単なる情報収集や伝達だけではなく、『開いてとの信頼関係をつくること』」というコミュニケーションの目的、相手に伝えるために重要なのは音声や言語によるメッセージより、見た目の雰囲気や表情、服装、動作、姿勢などといった”ボディメッセージ”が重要であるという「メラビアンの法則」の説明がなされました。そして(1)言葉と言葉以外の印象を一致させる、(2)「何を言うか」よりも、「どういった態度で伝えるか」が大切とのことでした。

 そして、「あいさつは先にする」、「指名してあいさつする」、「相手に感心を込めたあいさつをする」など、話し方の基本をふまえ、「”言ったかどうか”ではなく、”相手に伝わったかどうか”が大切」、「気持ちのこもっていないあいさつはすぐに見抜かれ、不快感をあたえる」などのポイントが示されました。これに加えて、安心感を与える表情や視線のありかた、聴くことの重要性などもスライドを用いて説明がありました。

 その後、接遇の基本や原則、具体的な接遇のありかた、介護現場における接遇のポイントなどについて解説があり、その中で (1)相手の関心事に関心をもつ、(2)笑顔を忘れない、(3)名前を呼ぶ、(4)話を聞く、(5)相手にとって重要なことを話題にする、(6)他人をちょっと幸せにする・・・という「人に好感をもたれる6原則」を学びました。

 これらをふまえて「接遇は難しいから楽しい。だから介護の奥深さや介護の楽しさを知ってほしい。皆さんの笑顔がこれからの介護を支えます」とし、講義が締めくくられました。

(つづく)

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