ストトン節
「ストトン ストトンと通わせて・・・」で始まる「ストトン節」は、大正13年の歌です(添田さつき 作詞・作曲)。利用者様と接する中で、いろんな曲を歌うのですが、この「ストトン節」、ほとんど全員の方がご存知なのには驚きです。100曲以上ある私の懐メロレパートリーの中で、知名度ナンバー1ソング!と断言してもいいのではないか、と思うほどです。
歌詞の内容は、身勝手な男の振る舞いをとがめる女心・・・と言うと、悲壮感が漂いそうですが、この曲を聴くと利用者様は男女を問わずみんなニコニコ。そして一緒に「ストトン ストトン・・・」と笑顔で歌われます。おまけにこの曲は四分の二拍子。つまりマーチソングでもあるわけで、一緒に歩く練習をしたり、体操をしたりするのに非常にリズムとテンポが良い曲です。心を動かし、口を動かし、そして身体も動かす魔法の歌・・・つまり、「リハビリソング」と言えるのではないでしょうか、この「ストトン節」は。ぜひ一度お試しあれ。
それにしても、「誰でも知っている一曲がある」というのはうらやましい事かもしれません。今から、50年後の老健で「さあ、みんなで一緒に歌いましょう、平成21年の思い出の名曲、”○○○○○○○”です。イチ、ニ、サン、ハイ!」と言われて、一斉に口ずさめる歌があるのかなあ?と少し心配です。
もちろん、今でも良い歌がたくさんあります。ただ、良い歌がとてもたくさん、ひっきりなしに、次々に、続々と、出てくるものですから、覚えられない(涙)。花と歌に満ちあふれた生活は、心が豊かになるような気がしますが、あふれすぎなのもどうなのだろうか?と、ふと考えてしまいました。ストトン、ストトン。
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