寒いほど暖かい
南国宮崎とて寒いのです。県内各地で氷点下を記録する年末となっています。この時期の天気予報は、晴れか、雨か?ということ以上に、最低気温が何度か?というのが気になってしまいがちです。「マイナス〇度です」などと聞くと、それだけで肩がすくんでしまいます。
そんな今日この頃に、アメリカ民主主義を代表する詩人、ホイットマンの「寒さにふるえた者ほど太陽をあたたかく感じる。人生の悩みをくぐった者ほど人生の尊さを知る」という言葉を紹介します(『生きる勇気がわく言葉』夏村波夫編、雄鶏社より)。
まさしく今の季節にぴったりの言葉であり、また、老健に務める者にとって、心に染みいる言葉ではないでしょうか。老健を利用されている方々がくぐりぬけてきた、幾多の試練は、果たして自分なら絶えられるだろうか?と思うことがしばしばあります。戦前、戦中、戦後を生き抜いてこられた女性が、「畑におったら機銃掃射に遭って、溝の中に飛び込んだとよ」と笑って話されるのを聞くと、寒い寒いと布団の中で丸まっているのが恥ずかしくなってしまいます。だから、寒いときにはしっかり寒さを感じて、その分太陽の暖かさに感謝したいと思います。
ただし、当然ながら老健施設内においては、「寒さにふるえてから太陽の暖かさを満喫しましょう」などというわけにはいきません。温度、湿度管理の徹底方お願いいたします。
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