邪馬台国?
2月22日。なんとも並びが良い日です。同じ数が3つ並ぶ日は、1月11日と2月22日、そして11月1日の3つしかないんですね。
今から24年前、1989年、つまり年号が平成に変わってすぐの2月22日。世間をあっと驚かせるような大発見が佐賀県でありました。そうです。吉野ヶ里遺跡です。『広辞苑』にも、「旧石器時代から中世に至る複合遺跡」と紹介されていますが、国内最大規模の環濠集落発見に、日本中が湧きました。「これはひょっとすると”邪馬台国か!?”」と。
なんというタイミングでありましょうか。ちょうどその年、福岡市では「アジア太平洋博覧会」が開催され、そこで公演されることとなっていたミュージカルが他ならぬ”HIMIKO(ヒミコ)“。言わずもがな、邪馬台国を支配していた”女王卑弥呼”をテーマにしたミュージカルだったのです。初演まであとわずかとなっていた時期の大発見に、主演の夏木マリさんをはじめ、関係者一同の驚きと興奮はひとしおならぬものがあったことと思います。
もちろんミュージカルは大盛況。公演期間中に夏木マリさんご自身も吉野ヶ里遺跡におもむき、当時の人々の暮らしに思いをはせられました。
あれから24年。邪馬台国がどこにあったのかは未だに解明されていませんが、謎が謎のままであり続けること、それはそれでいいのかもしれません。神懸かり的な力を持っていたと言われる女王卑弥呼は、歴史上の人物というよりむしろ、伝説の存在としてベールに覆われたまま語り継がれるのも悪くないかなあ、と思う今日この頃です。
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