「相談員の役割」考える研修会開きました(在宅・支援相談研究部会:その3)
それから川越事務局長は、施設管理者が指導相談員に求める役割として①入退所関連業務、②ベッドコントロール、③医療介護連携、④地域連携・社会貢献活動、⑤営業・マーケティング、⑥リーダーシップ(施設長・事務長補佐)・・・の3つをスライドに示し、それぞれについて、説明していきました。
この中で②ベッドコントロールについては、「支援相談員の業務の中でも最も重要なものです」と前置きし、「支援相談員が入退所やベッドコントロールを担当するということは、否応なく経営の根幹を支えるということです。そのことで支援相談員が相当のプレッシャーを受けていると思います。利用者と施設経営、そして利用者と他職種等の間で色々な板挟みとなり、何を優先すべきか、判断が難しくジレンマに陥ることも多いのではないでしょうか」と会場に問いかけた上で、「しかしそれだけ重要な役割を期待されていることを認識して下さい」と言葉に力を込めると、参加者の目が輝く様子が伺えました。
講義のまとめにあたり、冒頭に発した「支援相談員は老健におけるエンジンです」繰り返した川越事務局長。「施設の収入を確保することと、ケアの質を上げる事。そのどちらも支援相談員がカギを握っています。進める、すなわち加速するのも、停める、つまり減速、停止するのも支援相談員の力量次第です。支援相談員が老健のレベルを決めます。見ている人はちゃんと見てくれています。日々の業務に自信と信念を持ち、有言実行、言行一致で精進して下さい」と訴えて講演をしめくくると、会場からは共感と感謝の拍手がおくられました。
(つづく)