開催しました!「九州大会inみやざき」(その13)
認知症の人に見られる症状の原因について、単に記憶障害だけではなく、高次脳機能障害など、様々な原因があることを指摘した田代学先生、食事が自分で摂れなくなる事の要因として、左脳の意味化・行動調整機能にも言及し、右脳からの視覚情報を基に、意味化し、、箸を上手に使って口を開けて食べる、という左脳の役割のどこかが障害されることで、自分で食べることができない可能性があるとし、「声掛けだけで食事介助がうまくいくか、というケアの方法も考えないといけないと思います。食べ方を忘れただけではないということです」と続けました。
講演は更に「(7)MCIとADの心理状態」「(8)ADと高次脳機能障害」「(9)右脳と左脳そしてAD」と進められましたが、どの章も非常に興味深く、また豊富なスライドを用いたわかりやすい内容で参加者は集中を切らすこと無く学んでいました。
「今日話したかったのは、認知症状の原因は記憶障害だけでなく高次脳機能霜害や心理状態、そしてケアや環境など、もっとあるということです。もっと違った考え方で認知症の人をみると、その人にとってより良いケアができ、そして自分たちの将来がしてもらえるのではないかと思います」と講演を締めくくった田代先生に、会場からは感謝の拍手がおくられました。
(つづく)
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