「外から見た老健」学びました(リハ部会研修:その19)
同様に「『足』は第2の心臓」について、「血流を回す一番の主役は心臓ですが、筋肉の中に無数に走っている血管を、筋肉が収縮することによって血液の送り出しをアシストしていますが、全身の筋肉も偏りがあります。約6割から7割は下半身に集中しています。だから『足は第2の心臓と言われるわけですし、足を使うと良いです』と説明します。また江戸時代の人の一日の平均歩数は3万と言われていますが、現在推奨されている高齢者の1日の歩数は、諸説ありますが男性が7千、女性が6千5百と言われています」と話したのに続き、「1日の『歩数』・『中等度の歩行』と病気予防の関係」についても、研究データをもとにイラストを用いてわかりやすく解説すると紹介しました。
さらに「歩くことだけが歩数のカウントではないです。料理を20分すれば1400歩に相当する、などといった『歩数換算表』を使い、これを渡して朝起きてから夜寝るまでの自分の行動を足し算し、男性なら7千歩行っているか、女性なら6千5百歩に達しているか、もし足りていなければ換算表から選んだものが目標になります。このようにしてセルフマネジメントすることが非常に重要です」といった実践方法を説き、加えて身体活動の強さを示す「メッツ」にも言及。「自宅での活動も十分運動に置き換わります。そうするとIADLが目標化しやすくなります」と応用法を紹介し、講義を締めくくりました。
その後、会場からの質問にも、わかりやすく丁寧に答えて下さった三浦先生に、感謝の拍手が送られました。
自らの経験と実践に基づき、また豊富なスライドを用いて進められた研修会は、明日からの各施設での取り組みに役立つ、大変有意義な研修会となりました。
(おわり)
前の投稿
« 「外から見た老健」学びました(リハ部会研修:その18)
次の投稿
『老健』表紙写真募集中(全老健) »