高齢者に多い事件・事故学びました(支援&在宅部会合同研修会:その1)

2017年2月6日|

 (公社)宮崎県老人保健協会支援相談員研究部会と在宅支援研究部会は1月27日宮崎市の宮崎観光ホテルで合同研修会を開きました。県内会員老健施設などから60人が参加しました。001IMG_9789

 開会にあたり主催者を代表して挨拶に立った在宅支援研究部会の齋藤恵太副委員長は「今日は色々な知識や情報をしっかり学んでいただくとともに、それを持ち帰り各施設で共有して下さい」と呼びかけました。

 今回の研修テーマは「高齢者に多い事件・事故とその対応」。講師は元警視 宮崎県警察本部 生活安全部参事官 兼 特別機動警察隊長の山路 英敏先生。山路先生は宮崎県警に入数々の要職を歴任され、宮崎県の平和と安全のために尽くしてこられました。退職後はこれまでの知識と経験をいかし、危機管理の専門家として企業や団体での指導・教育に携わっておられます。002IMG_9794

 「今日は貴重な時間をいただきまして高齢者の事件や事故にどう対処すべきか、ということと、皆様方が普段仕事をする中で『これは知らないと損だ』ということなどを話したいと思います。気を楽にして聞いていただきたいと思いますが、私は時間を守りたいと思いますので、念のために時計を置いておきます」と話し始めた山路先生。「時間を守るため」と言いながらデジタル式の置き時計を取り出すと、テーブルの上に置きました。しかしなぜかその時計は受講者の方に向けられていました。実はこの時計にはすごい秘密があり、後になって受講者は驚かされることになるのですがこの時は知るよしもありませんでした。003IMG_9805

 講演は(1)警察組織について、(2)高齢者の事件・事故の実態について、(3)事件に備えて身を守るための方法(道具を使って)、(4)具体的事例と対応策・・・という流れで進められました。

 (1)の警察組織については、宮崎県、九州、そして全国における警察組織について概要を説明した上で、「重要なのは警察には独自の情報システムがあるということです。情報が外に漏れないようにしながら、全国の警察で確認ができるよう、独自のネットを持っているということです。ですから皆様が交番や駐在所などで相談した内容はで保護されて、なおかつ解決に向けて迅速に動けます。ということは、皆様が高齢者から相談を受けたり『おかしいな』と思ったりしたことを交番や駐在所に相談しても、外には絶対に漏れないということです。そして全国的な視野の中で対応してもらえるということです。それから『警察安全相談』という言葉を覚えておいて欲しいと思います。高齢者から身の回りのことで相談を受けた時などは交番や駐在所に行って『警察安全相談で来ました。内容はこういうことです』と相談してもらえれば、この情報システムにのっていきますし、そのまま放置されることの無いようチェックも行われます」と身近な相談窓口である「警察安全相談」を紹介し、身近な交番や駐在所での警察安全相談の活用を呼びかけました。004IMG_9827

(つづく)

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