キャリアアップ研修(管理者)開きました(県委託事業:その2)

2017年2月16日|

 管理者研修の後半は「介護施設における防犯対策」。講師は元宮崎県警本部特別機動警察隊長の山路 英敏先生です。001IMG_0160

 近年の施設や公共の場における残酷な事件を紹介しつつ、「管理者は社会情勢をよく見て欲しい」と呼びかるとともに、「暴漢への対策は訓練しかありません」と適切な防犯用品を備えるだけではなく、その正しい使用法や冷静で的確な対応を職員全員がとれるよう、定期の防犯訓練の必要性を強調しました。002IMG_0185 003IMG_0172 004IMG_0182 005IMG_0186

(↑防犯用品の紹介と実演も行われました)

 この事も含め、「施設管理者・責任者としての危機管理方策」としてまず「前兆事案」に対しては(1)社会情勢への関心、(2)早期の体制確立と教養の徹底、(3)最悪の事案への予測の3項目を、そして「訴訟を念頭に置いた証拠収集」については(a)現場対応は複数で、(b)証拠の収集と記録化、(c)組織的対応が原則・・・の3項目のポイントを具体的に学びました。

 この中で「(b)証拠の収集と記録化」については、「職員にはノート一冊をあてがい、電話や訪問があった場合にはボールペンで日付、氏名、内容等を書いて下さい。その際すき間無く、後から途中に書き入れたりできないように記録することが大事で、それにより裁判の際有効な証拠となります」とのことでした。

 また適用可能な犯罪の形態として威力業務妨害罪、脅迫罪、暴行罪、強要罪、恐喝罪、不退去罪などがあり、それぞれの内容について解説がありました。

006IMG_0190 最後に山路先生は「『警察安全相談』という言葉を覚えて帰って下さい。もし相談事があれば、近くの交番や駐在所で警察安全相談を活用して下さい」と施設の危機管理の一環として身近な相談窓口である「警察安全相談」を積極的に利用するよう呼びかけました。

(管理者研修レポートおわり:基礎研修レポートにつづく)

« 前のページに戻る

TOPへ