介護報酬改定学びました(事務長会キャリアアップ管理職研修:その2)

2018年2月13日|

 講演は続いて通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション、訪問看護、福祉用具貸与、居宅介護支援費、訪問介護、通所介護などについて、スライドを用いて説明が進みました。

 その中で通所リハビリテーション(デイケア)と通所介護(デイサービス)について、小濱道博先生は「デイケアとデイサービスはどう違うのか?」という声も上がっていることを受け、「両者の役割分担は今回の改定のテーマとなっている」とのことでした。「デイケアは長時間型が厳しくなり、短時間型は現状維持です。これはデイケアが短時間型に誘導されているということであり、『長時間はやらなくていい、短時間サービスをやってくれ』ということです。これに対してデイサービスは全く逆です。デイサービスは『日常生活のお世話と機能訓練』、一定時間お預かりして機能訓練です。3時間程度では預かりになりません。短時間の報酬が大きく下げられ、長時間の報酬は増えます。デイサービスは『最低5時間は預かるように』ということです」と、具体的な数値を示しながら解説するとともに、その中でデイケアにおけるリハビリテーションの重要性が一層高まっていることを強調しました。

 その上で「これまでの改定は『今のやり方を続ける』ことを前提としていましたが、今回はそれではだめです。やり方を変えないといけません。老健は在宅復帰率を高め、デイケアは短時間に移行。ゴールは3年後で、その時にはもっと厳しくなります。3年後を見据えていかに変わっていくかが重要です」と会場に呼びかけると、受講者は真剣に聞き入っていました。

 講演の最後を「多くのサービスについて変わることを今回の改定は求めています。しかし時間はかかります。今から始めないとすぐ次の改定が来ます。まず国の方向性を理解し、皆さんが中心となって変わっていくことを進めて欲しいと思います。報酬は厳しいですが、今後の方向がはっきり見えた改定と言えます」と締めくくった小濱先生に、会場からは感謝の拍手がおくられました。

(終わり)

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