「働く生きがい」学びました(看護介護部会:その2)

2018年6月27日|

 「『話を聴いている』ということを話し手に伝える」ことの大切さを学んだ研修会。後半は続いて「働く意味~仕事をどう捉えるか~」というテーマでグループワークに移りました。9つにわかれたグループで、「3人のレンガ職人」という物語をもとに、メンバーが意見を出し合い、ワークが進められました。この物語は世界を回っている旅人が、その途中でレンガを積んでいる3人の職人と出会い、3人がそれぞれ違った意識、態度でレンガを積んでいることを目の当たりにするもの。物語は3人の10年後の様子も紹介されており、グループワークではメンバーが一人ずつそれを読んだ感想や気づいたことを出し合った上で、グループ全体で働く意味や仕事のとらえ方について考えを深めていきました。

 その上で島原先生は仕事に意味づけすることの重要性について「今の仕事に意味づけするのは自分。どのような意味づけをするかで、働く意味や仕事のとらえ方は変わります」とし、ポジティブな仕事の意味づけが、自分の人生や将来にプラスになることを、事例を紹介しながら指摘しました。

 グループワークは続いて「社会貢献」をテーマに進められました。「どうしたら世の中はもっと良くなるか?」そして「今の仕事の中で、そのために役立ちそうなことはあるか?」について意見を出し合いました。皆の意見に耳を傾けながら島原先生は「介護の仕事は人に寄り添う仕事。全ての日本人が介護の仕事に就いていたら、みんなすごく優しい人ばかりのいい国になると思います。ですから介護の仕事で培った生き方を社会にどう活かすかを意識して仕事をするといいと思います」と受講者に呼びかけました。

 最後のグループワークのテーマは「『ありがとう』の反対の言葉は何か」。その答は「『あたりまえ』です『有り難い』の反対ですから」と述べた上で島原先生は「みなさん、『ありがとう』があふれる職場にして下さい。『やっても当たり前』の職場は『なんでできないの』と裁く職場になり、『ありがとう』という感情は出てきません。『ありがとう』があふれる職場にするとみんなが支え合っていくことができます」と、「ありがとう」の気持ちをもって自分たちの仕事を見直し、職場をつくっていくことが、自分の明るい人生、将来にもつながることを強調して講義を締めくくると、受講者からは感謝の拍手がおくられました。

(おわり)

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