花で笑って根っこで泣いて

2021年3月10日|

【Smile With Flowers & Cry With Roots

桜だ梅だと騒いじゃいるが

華ある花だけ花じゃない

おいらはアブラナハマダイコン

大淀河原の荒れた砂

誰が見るでもないけれど

花で笑って根っこで泣いて

みんなの平和幸せを

そっと咲いてはずっと待つ

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写真は大淀川の河川敷に咲いていたアブラナ科のハナダイコン。花言葉は「ずっと待っています」だそうです。

梅に名の花、そして桜や桃などが、代表的な春の花便りとしてよく報じられますが、このハナダイコンも、荒れた土地でもしっかりと根を張って、小さな花を咲かせ、地球の一員としてその存在をアピールしています。

花屋に並ぶでもなく、また家々の花瓶に飾られることもあまりないであろうこのハナダイコンですが、「花で笑って根っこで泣いて」の通り、水位が上がれば濁流に揉まれるような場所で、しっかりと根を張りながら優しい笑顔で咲いてくれている姿に心を打たれます。

コロナ禍にあってなかなか春を満喫できない状況ではありますが、感染対策の徹底を継続しながら、このハナダイコンを見習って、みんながマスクから開放され、笑顔いっぱいで暮らせる日が戻ってくるのを待ちたいと思います。

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