冬ジゴロ?

2012年2月3日|

  ”ふゆじごろ“という言葉があります。ありますが、あの広辞苑には、ありません。”ジゴロ“というフランス語だったら「女にたかって生活する男。転じて、男妾。ひも」と載っています。寒くない季節だったら何とか頑張れるけど、寒い冬になったら女性のもとに泣きついていく頼りない男のことでしょうか?うーん、当たらずといえども遠からず、かなあ・・・!?

なぜ広辞苑に載っていないのか?それは、「ふゆじごろ」が宮崎の方言だからです。したがって、『新宮崎市方言辞典』(江南書房)にはちゃーんと載っているのです。この「ふゆじごろ」の意味とは、その意味とは・・・ドロドロドロドロドロドロ(ドラムロールの音のつもりです(^_^;)

 そうです。「寒がりや」という意味です。もったいぶって言うまでもないですね。あと、「不精者」という意味合いもあるそうです。日照時間、快晴日数ともに全国トップクラスの宮崎といえども、寒いときゃあ寒いんです。布団から出たくない朝だってあるんです。そんなときに、「んだまあ、わりゃあなんちゅうふゆじごろじゃろか!はよおけにゃめしゃねなっど!!」(まあこれは驚いたことだよ、あなたは何と言う寒がりやなのでしょうか!早く起床しなければ食事が無くなってしまいますよ!!)と、たたき起こされたことはないでしょうか。

老健を利用されている利用者の皆さんなら、「ふゆじごろ」という言葉をご存知の方も多いと思います。しかし、実際に「ふゆじごろ」だったという方は少ないのではないでしょうか。「1日も休まんで、朝から晩まで一生懸命しごつ(=仕事)したつよ。夏でん冬でん関係あろか」と笑って話されるのをよく耳にしますが、今の日本があるのは、人生の大先輩であるこれらの方々のご尽力のたまものと、感謝と畏敬の念にたえません。そう思うと、「じゃつよな(=そうだよなあ)!俺もこうしちゃおれん、ふゆじごろじゃいかん!!」と布団を蹴り飛ばして起き上がります。皆さんもレッツ「ふゆじごろ“」!!

ところで、そんな宮崎にあって、冬夏関係無く、一年中ずーっと寒いところがあるのをご存知でしょうか?冷凍庫の中とか、「俺の財布の中身か!?」とか、そんなんじゃあありません。今をさかのぼること12年前、今年と同じ辰年のことでした。「一年中寒い」その場所に世界各国の外相が一堂に会し、熱い議論を交わしたのです。熱い議論を交わしてもなお寒かったというその場所とは、その場所とは・・・ドロドロドロドロドロドロ(-_-;)

 そうです。「ワールドコンベンションセンター・さみっと(≒寒ぃっと)」・・・?(-o-)/うわぁー、やっちゃったー!もちろん正しくは「サミット(summit」です。ご周知の通り、「さみぃ」も「寒い」という意味の宮崎の方言です。「明日は寒いのだそうですよ」は「明日はさみっとよ」と表現します(´・ω・`)。はぁー、さみぃさみぃ。

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