オ・ソレ・ミオ!

2011年6月27日|

イタリア歌曲、カンツォーネを代表する名曲と言えばオ・ソレ・ミオO SOLE MIO。とりわけ、生前「現代最高のテノール歌手」、と評された故ルチアーノ・パヴァロッティが壮大に歌い上げた”オ・ソレ・ミオ」は有名です。原曲はもちろんイタリア語ですが、日本語で言うと、「嵐が過ぎて、スカッと青い空にまぶしい太陽が輝く日は何と美しいことだろう。しかし、それよりももっともっと輝く麗しい光がある。それは、あなたのキラキラ輝く瞳だ。あなたこそ、私の太陽だ!」といった内容。まさにイタリアらしい、快活で、情熱的な、究極の直球ラブソングだと思います。大好きな一曲です。

 老健で働かせてもらっている中で、利用者様と接していると、その笑顔が実にまぶしく感じる時がよくあります。まさに太陽みたいに、キラキラ輝いて見えるのです。今まで辛いことや、悲しい事が一杯あったはず。そして、心や体に不安を抱えて今を過ごされているであろうにもかかわらず、その笑顔のハッとする美しさは、とても真似できるものではありません。もちろん、作り笑いなんかでできる笑顔ではありません。なぜなんだろう? 

 その答えは、この”オ・ソレ・ミオ”にあるのではないか?と最近思うのです。つまり、辛く苦しい思いをいっぱいしながらも、必死で生き抜いてきたからこそ、苦しみがないことの喜びがわかるのではないだろうか?嵐の時代を耐えてきたからこそ、空の青さを愛おしみ、太陽のように輝くことができるのではないか、と。そう思ったら、利用者様に、心から笑っていただけるよう、太陽のようにキラキラしてもらえるよう頑張るぞー!という気持ちが湧いてきます。

 またまた台風5号が接近し、激しい雨、そして強い風が吹き荒れました。予報では、まだまだどんよりした日が続くようで、心配です。早く嵐が去って、スカッとした青空と、いかにも宮崎らしいまぶしい太陽が顔を出して欲しいものです。そして、利用者様の太陽のような笑顔とキラキラ合戦をして、老健が燦々(さんさん)と輝くといいなあと思います。オ・ソレ・ミオ!!

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