たまなえウール?
夏の名曲はいろいろあれど、古典的(?)夏の名曲と言えば、その名の通り「夏は来ぬ」です。「夏はこぬ」ではありません「夏はきぬ」です。明治29年、世に出たのは5月。「卯の花の 匂う垣根に 時鳥(ホトトギス)
はやもきなきて 忍音(しのびね)もらす
夏は来ぬ」・・・。子供の頃、「ホトトギス」という鳥と、「ハヤモキ」という鳥の2種類の鳥が飛んできて鳴いているのだと、何の疑問も抱かずに思っていました。もちろんブー!とんだ間違い、いや、ホトトギスだけに、飛べない間違いです。「ホトトギスが早くも来て鳴いて」ということです。「ハヤモキ」という鳥はいない、はずです。なお、「しのびね(忍び音)」を広辞苑で調べると、「陰暦四月頃、ホトトギスがまだ声をひそめて鳴くこと。また、その声。」とあります。つまり、忍び音はホトトギスの専売特許だったんですね。すると、信長、秀吉、家康が鳴かせようとしたのは、この「忍び音」だったのでありましょうか。え?そんな史実はない?
この「夏は来ぬ」の2番。「さおとめが もすそぬらして たまなえうーる
夏はきぬ」とあります。正しくは「早乙女が 裳裾ぬらして 玉苗植うる 夏は来ぬ」。「田植えをする乙女達が、衣(裳)の裾をぬらしながら若苗を植えているよ
ああ、夏が来たんだなあ」という内容になるかと思いますが、今やそんな光景が見られるのは、お祭り等の時くらいでしょうか。この中の「玉苗植うる」、これまた勘違いしてました「玉苗ウール」と(>_<)。羊毛から米ができるはずはありませんね。
それはともかく、天候が替わりやすい季節になってきました。利用者様はもちろん、職員自らも体調管理に努めましょう。
その一環として、衣替えも行いましょう。夏はきぬ(絹)?それとも植うる(ウール)?いいや、夏は麻が一番じゃ!・・・お後がよろしいようで(T_T)。