研修会開きました(ケアプラン部会:その1)
(社)宮崎県老人保健施設協会ケアプラン研究部会は9月1日、宮崎市のJA・AZMホールでリーダー研修会を開きました。県内の会員施設の他、特養、グループホームなど幅広い高齢者施設から68人が参加し、講演やグループワークなどを通じて研鑽と交流を深めました。
開会にあたり、同部会委員の原 貴子さん(相愛苑)は、「本日は施設におけるケアマネジメントの意義や、リーダーとして果たすべき役割は何なのか、といったところがポイントです。しっかり学んでいきましょう」と挨拶しました。
講師には、明石(あかいし)二郎先生を大分からお招きしました。(社)大分県社会福祉士会の理事である明石先生は、高齢者福祉分野でソーシャルワーカーとして勤めた後、高校教員として5年間福祉教育の実践と児童、生徒の相談援助、スクールソーシャルワークを同県内で始めて実践されました。その後大分市の認知症ケア専門施設でソーシャルワーカーおよび副施設長として勤務。利用者本意のチームワークのある施設づくりを実践し、2年で作り上げられたそうです。現在はHealing forest –癒しの森-の代表として精力的に活動を展開中です。
研修会のテーマは「施設におけるケアマネジメントの必要性 ?施設生活における利用者さんのQOL向上のための取り組み?」。「今日はグループワークを中心に進めて、施設におけるケアマネジメントとは何なのか、一緒に確認していく作業ができたらいいと思います。今、施設ケアマネージャーが抱える悩みとして、文字と現場が、システムと現場がかみ合っていない状況が起きているのではないかと思います。そんな中で、ケアマネージャーが疲弊し、行き詰まっているのではないでしょうか。今日はそんな悩みを解決できるような、何かきっかけになるものが届けられたらいいかな、と思います」と会場を見わたしながら笑顔で話し出した明石先生。それで受講者の雰囲気が一気に和らぎました。明石先生が日頃から利用者様やご家族とどのように信頼関係を築いておられるのか、その一端が垣間見られた瞬間でした。(続く)