問題そのものよりも…

2012年10月18日|

How you think about a problem is more important than
the problem itself — so always think positively.

 

「重要なのは、問題そのものより、問題についてどう考えているかである。だから、常に前向きに考えることだ」

 

 これはプロテスタントの伝道師Norman
Vincent Peale
(ノーマン・ヴィンセント・ピール)の言葉です(『世界のトップリーダー英語名言集』、デイビッド・セイン/佐藤淳子、Jリサーチ出版より)。

 私たちが働く老健施設においても、様々な問題が起こります。その問題自体が問題なのではなく、その問題をどのようにとらえ、考えていくか?それが大事だということです。この言葉を反すうしながら、思い出したことがありましたのでご紹介します。

 それは、当協会ケアプラン研究部会が去る91日に開いたリーダー研修会でのこと。講師の明石(あかいし)二郎先生[(社)大分県社会福祉士会理事、Healing forest ~癒しの森~代表]がこんな内容の話を紹介されたのです。

 

 「糖尿病を患っている女性のご利用者がいました。アンパンが大好きで、ご主人が『妻にアンパンを食べさせたい』と相談すると、『ありえません!』と一喝!味気ない食事の毎日で、その方は意欲も力もなくなっていきました。見かねたご主人はこっそり妻にアンパンを食べさせていた。そしてその現場を職員が発見!施設長も連れてきて『医療的指導』として厳しく叱ったのです」・・・。

 

・・・そりゃあそうだ。糖尿病の方にアンパンなんぞ隠れて食べさせたら大変だ!と思ったのですが、明石先生はこう続けました。

 

 「しかし、福祉の視点に医療を取り入れて考えると『どうやったらアンパンを四分の一切れ食べられるか?』という発想になります。つまり、アンパンを四分の一切れ食べたときに、医療的な視点からどういうことになるのかをフォローしながら、四分の一切れアンパンを食べて喜びが得られ、その人が意欲的に生き生きと生活できるよう、発送を転換することがケアマネージャーには求められてくるのです」・・・。

 

・・・なるほどなあ、これが「問題についてどう考えているか」ということなのではないかなあ、と思いました。常に前向きに、利用者様の視点になって考えることが大事だなあ、と思いました。”ハウシンクアバウト,ア,プロブレム”ですね。

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