初夢見た?見る?

2013年1月2日|

  新年になると初詣、初商い、書初め、初競り、初売り、出初、初風呂、初釜、初稽古、初場所・・・・など、「初」のつく行事や風習などが目白押し。「ああ、新年なんだなあ」と実感します。

 そんなものの一つにご存じ「初夢」があります。「一富士二鷹三茄子」などと言うように、縁起がいいものの夢が好まれるわけで、「ウィキペディア」によると、「室町時代ごろから、良い夢を見るには、七福神の乗った宝船の絵に『なかきよの
とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな(長き夜の 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り船の
音の良きかな)』という回文の歌を書いたものを枕の下に入れて眠ると良いとされている。これでも悪い夢を見た時は、翌朝、宝船の絵を川に流して縁起直しをする」とありました。そういえば、かつてアイドル歌手の下敷きを枕の下に敷いて寝てみたことがあったなあ。もっとも初夢には出てこなかったけれども・・・。

 しかし、意外なことにこの初夢、いつ見た夢が初夢なのか?という定義ははっきりしてないそうなのです。大晦日の晩から元日の朝にかけてという説、12日から3日の朝にかけてという説、さらには日にちに関係なく、年が明けて最初に見る夢という説など様々。同じく「ウィキペディア」には「字義どおりに新年最初に見る夢とされることは少なく、現代では元日(11日)から2日の夜、または、2日から3日の夜に見る夢とされることが多い」とありました。したがって、本日12日、もしくはそれ以後でもラッキーな初夢を見るチャンスはあるわけです。そのお役に立てれば、とアップしたのがこちらです。

 

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亀に乗っている蛇。高松塚古墳の壁画にも亀と蛇が絡み合う想像上の動物「玄武」が描かれています。


  ご存じ宮崎の代表的な郷土工芸品の一つ、「佐土原人形」の干支人形です。「改訂版 みやざき観光・文化検定公式テキスト」によれば、「土人形では最古の歴史を持つという京都の伏見人形の影響を受け、長い年月をかけて薩摩の支藩佐土原藩に根づいた土人形」とあります。蛇の夢を見ると縁起がいいとか、金運に恵まれるなどと言われています。時あたかも巳年の平成25年の幕開け。150年の伝統を誇る佐土原人形の巳年の人形をじっくりと、じっくりと目に、そして脳裏に焼き付け、ハッピーなヘビの初夢をご覧いただければ幸いに存じます。

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すべての工程が手作業。その手のぬくもりが伝わってくるような暖かい雰囲気の人形ですね。

 

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  蛇が加えているのは薬草だそうです。

 

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 亀の背中で威風堂々!このおめでたい姿が皆様の初夢に登場しますように。

 

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