考えよう障害者用駐車場

2013年9月12日|

 97日の朝日新聞に「障害者用駐車場は本当に必要な人に 日南で啓発チラシ配布」という記事がありました。日南市では7月、障害者用駐車場が使えなかった男性が、車椅子から落ちて大けがをするという事故が起きました。その方は発見されるまで約30分、その場で身動きがとれなかったのだそうです。しかもあの猛暑の中で。

 記事には障害者用駐車場にその旨を明記した看板を掲げていても、「年代に関係無く何も気にせずに駐車する人が絶えない」という関係者の談話が紹介されていましたが、残念なことに、これは同市に限った話ではないようです。

 今年21日から宮崎県では「思いやり駐車場制度」がスタートしています。「商業施設、病院、銀行、官公庁など公共施設に設置された身体障害者用駐車場等を適正にご利用いただくため、障がいのある方や高齢の方、妊産婦など歩行が困難と認められる方に対して、県内共通の利用証を交付し、当該駐車場を設置する事業所等の協力を得ながら、本当に必要な方のための駐車スペースの確保をはかる」というもので、この制度により、(1)駐車場を利用できる人が明確になる、(2)不適正利用を防止できる、(3)身体障害者用駐車場の適正利用への理解が深まる、(4)一時的に歩行が困難な人の駐車場利用の確保がはかれる・・・などの効果が期待できる、とのことでしたが、まだその効果は現れていないということなのでしょうか。

 障害者用駐車場の整備や関連制度の施行も大事ですが、一番大切なのは私達一人一人の「思いやり」ではないでしょうか。それも特別な「思いやり」ではなく、普段からの心がけとして備えるべき、何気ない「思いやり」なのではないかと思います。

 

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↑某スーパーで見かけた「身障者専用駐車場についてのお知らせ」。ブログ中に出てくる駐車場および関連施設とは関係有りません。

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