夏なんですねー

2014年7月28日|

 梅雨が明けたその途端、宮崎には本格的な夏が到来しました。いかにも宮崎らしい「ギンギンギラギラの太陽」、「もんもんもこもこの入道雲」・・・。そんなフレーズがぴったりのこの時期の歌と言えば、そう、その名もずばり「夏なんです」。

これは細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂という、超豪華メンバーによるグループ「はっぴいえんど」が19711210日にリリースしたシングルレコード「花いちもんめ」のB面に収録されていた名曲。12月の発表で、しかもB面というのは驚きですが、それから43年経った今もなお、夏になれば必ず耳にします。

国語の教科書に取り上げられても不思議でない松本隆のすばらしい歌詞を、作曲でボーカルの細野晴臣が気だるく歌い上げて、あまりの暑さに時間の流れも遅くなったような感じを、これでもかというくらい伝えてきます。夏をテーマにした歌はたくさんあり、その多くがスカッと吹き抜けるようなイメージであるのに対し、この「夏なんです」は異彩を放っているように思います。

 この「はっぴいえんど」というグループの活動期間は1969年から1972年までのわずか3年間でしたが、その後の各メンバーの活躍ぶりは今さら紹介するまでもなく、現在の日本のミュージックシーンに大きな影響を与え続けています。

 しかし残念なことに、メンバーの一人、大滝詠一さんが昨年の1230日、突然の他界。その訃報に多くの人が驚き、悲しみました。大滝さんの代表曲の一つ「さらばシベリア鉄道」の歌詞にあるように、「12月の旅人」になってしまわれたのでしょうか。
 その大滝さんの誕生日が1948年の728日。ご存命であれば今年66歳、緑寿(ろくじゅ)の節目を迎えていたところです。早すぎる、そして突然の旅立ちが残念でなりません。

 今年ももちろん聴いている「夏なんです」。これまでの夏と比べて、すこししんみりした気持ちになりますが、大滝詠一さんを偲ぶとともに、たくさんの名曲を残して下さったことに感謝しながら、曲にひたりたいと思います。

« 前のページに戻る

TOPへ