北へ行くほど味が出る

2015年1月6日|

 寒中お見舞い申し上げます。南国宮崎といえども寒い時は寒いものですが、北国の寒さとは比べものにはなりません。そんな北国に関して「演歌は北へ行くほど味が出る」と言ったのは作曲家大御所、船村徹さん。20121220日の朝日新聞によると、船村さんはかつて「演歌巡礼」と称して土地土地の風に身をさらして五感を研ぎ澄ましたそうです。「演歌は日本固有の風土から生まれた民衆のうめき。我がものにするには、裸になって民衆の懐に飛び込む以外にない」と全国を歌いながら回り、その「巡礼」の終着点が北海道最北端の稚内市だったそうです。

 星野哲郎さん作詞、船村徹さん作曲、そして北島三郎さんが歌った演歌の名曲中の名曲、「風雪ながれ旅」では、曲中の主人公が北へ北へ旅を続けます。1番では「津軽、八戸、大湊」と東北地方から始まり、2番では「小樽、函館、苫小牧」と北海道南部へ。そして3番ではついに「留萌(るもい)、滝川(たきかわ)、稚内(わっかない)」と、最北端にたどり着きます。紅白歌合戦出場50回を誇る北島三郎さんですが、その中で実に7回も歌われているこの「風雪ながれ旅」。船村徹さんの「演歌は北へ行くほど味が出る」という思いがひしひしと伝わる素晴らしい曲です。南国宮崎県人の私ではありますが、これは納得しないわけにはいきません。あの豪快な紙吹雪がもう紅白で見られなくなるのは少々残念です。

 ちなみに「南に行くほど味が」でググって(検索して)見ると・・・11,500,000件ありました。そのトップによると、「醤油は南にいくほど甘い」とのこと。これは砂糖を使っているからだそうですが、「都道府県別統計とランキングで見る県民性」によると、宮崎県は砂糖消費量全国第3位(8,953グラム、2008年)だそうです。うむむ。

 とにかく寒い日が続きます。「柿の木坂の家」、「王将」、「別れの一本杉」、「兄弟船」、「矢切の渡し」、「東京だよおっ母さん」・・・などなど、5,000曲以上とも言われる船村徹さんの名曲をみんなで歌いながら、利用者の心身の健康管理に努めましょう。IMG_9050-1.jpg

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