健康寿命を延ばそう
宮崎市橘通りのワシントニアパーム。そのうち8本がライトアップされ、そのいかにも南国情緒あふれる姿をさらに美しく浮かび上がらせています。
これは「宮崎市制90周年 ウィンターイルミネーション」というイベントの一環で、宮崎市制90周年を迎えた宮崎市が、2014年11月7日から2015年2月15日にかけて実施しているそうです(時間は17時から24時まで)。上記リンクによると、このイベントでは他にも「宮崎市のメインロードである橘通に約50万球のイルミネーションが施され、商店街には『恋の叶うピンクツリー』、『願いの叶うブルーツリー』が登場。願いごとが書かれたリボンを結びつけられる。」と紹介されており、夜の中心市街地を散策する楽しみがまた一つ増えたようです。
ところでこのワシントニアパーム。宮崎交通初代社長、故岩切章太郎さんの提案で、宮崎観光の目玉として植栽されたそうですが、それから40数年が経過し、なんと20メートル近くの高さまで成長。維持管理費が膨らんで「切るか?残すか?」と問題となり検討会が設置され、県民に意向を尋ねるなどした結果、若木に順次植え替える方法で景観を残していくこととなりました。ほっと胸をなで下ろした人も多かったのではないでしょうか。
このシャキーンとまっすぐに背筋が伸びたワシントニアパームを見ていると、ふと「健康寿命」という言葉が浮かんできました。「日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間」というのが健康寿命の定義。2004年のWHO保健レポートでは、日本人の健康寿命は男性で72.3歳、女性で77.7歳、全体で75.0歳、これは世界第一位だそうです。伸びすぎて困るのはワシントニアパームですが、健康寿命はさにあらず。世界一に甘んじること無く、まだまだシャキーンと延びていってほしいものです。そしてそのために、老健施設は地域包括ケアの拠点となってその有する機能を最大限に発揮していかなければならない・・・。そのように思った次第でした。