ヘッドライト・テールライト

2015年4月6日|

IMG_5732(2).JPG

 この写真は、とある早朝に撮影した一枚。266秒、つまり426秒の間、シャッターを開きっぱなしにしていたものです(画像をクリックすると大きな写真で見ることができます)。「早朝」と言っても、まだ日は昇っておらず、明るく見える空も、肉眼ではまだ暗かったのですが、長時間露光することで、このような赤、白、青という3色模様になりました。

 そしてその間に、2台の車がレンズの前を通過しました。まず1台が写真左端から右斜め上に前進。そのため後部の赤いライトが右上がりの直線の軌跡を描きました。次にもう1台が地上部中央やや左から右に向かって走り去って行ったため、前方の白っぽいライトが水平な直線の軌跡を描きました。その結果、この2直線は地上部のほぼ中央で交わり、さながらアルファベットの「X」のようになりました。なお、この2台の車は誰かに依頼して走ってもらったものでもありませんし、ましてやその間他の車輌を通行止めにしたものでもありません。したがって、全くの偶然で撮れた一枚であり、何らかの「プロジェクト」のもとで「X」「ヘッドライト」「テールライト」によって描かれたわけではありません。

 ・・・と、前置きが長くなりましたが、老健施設に勤める者の一人として、利用者の皆様の夢や希望、目標などを照らし、示し、導くヘッドライトでありたいと思います。同時に、これまで積み重ねてこられた人生の歴史に光を当てるテールライトとなりたいと思います。

 ヘッドライト、テールライト。利用者の人生の旅路の前後を照らしながら、お一人お一人の尊厳を守り、利用者本位のケアを多職種共同で実践していこう!・・・偶然撮れたこの一枚を眺めながら、そのように考えた次第でした。

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