青い山脈

2015年4月8日|

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 写真は国富町木脇の六野原台地から九州山地を眺めたものです(画像をクリックすると大きな写真が見られます)。畑作地ののどかな風景が広がる中にひっそりとたたずむトーチカ(コンクリートで作られた小型陣地)。国富町ホームページによると大正1512月に補助着陸場が設置され、昭和1811月に大刀洗陸軍飛行学校・木脇教育隊が開校。同205月閉校までの16カ月の間、 甘木生徒隊を中心に少年飛行生および特幹生による操縦訓練が連日行なわれたのだそうです。当時を物語るトーチカは、写真以外にもこの台地に点在しています。

 このような歴史を今に伝える六野原台地から、後方に青く、そして美しくそびえる九州山地を眺めていると、「若く明るい歌声に
雪崩は消える花も咲く」と口ずさみたくなるのがご存知「青い山脈」。藤山一郎さんが昭和24年、同タイトルの映画の主題歌として大ヒットした昭和を代表する名曲の一つです。

 平成4年に国民栄誉賞を受賞され、翌年821日に亡くなられた藤山一郎さんの明るく爽やかで透き通った歌声は、理論や楽典に忠実であり、「楷書の歌」とも呼ばれました。そしてこの「青い山脈」をはじめ、「丘を越えて」や「青い背広で」など、春を舞台にした曲もたくさん歌われています。

 そんな藤山一郎さんが生まれたのが明治44年(1911年)481911年。今年生誕104年を迎えた藤山一郎さんがのこした名曲の数々は、今でも色あせることなく歌い継がれています。老健を利用されている方々の胸にも、それらの曲は当時の思い出と共に深く刻まれていることと思います。宮崎の美しい青い空、青い山々を眺めながら、一緒に歌ってみてはいかがでしょうか、今日もわれらの夢を呼びながら。

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