摂食嚥下障害学びました(栄養・給食部会)

2016年5月18日|

 栄養・給食研究部会は514日、宮崎市の潤和リハビリテーション財団本部で研修会を開きました。41名が参加し、摂食・嚥下障害およびその対応について学びました。

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 講師には鹿児島第一リハビリ専門学校の教学部長で言語聴覚士の木村 隆先生をお招きしました。介護および医療の分野において、口から食べることが重要であることを踏まえ、そのためには(1)誤嚥の予防(摂食嚥下障害の理解、適切な食事介助)、(2)適切なカロリーの摂取(栄養管理)、(3)リハビリテーション(摂食嚥下リハ)・・・が大事であるとして、これらについて詳しく学んでいきました。

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 講義のテーマは「摂食・嚥下障害者へのChallenge! 解りにくい嚥下障害見えにしちゃいます」。疾患(脳卒中・肺炎)と摂食嚥下障害の関係、摂食・嚥下障害になるとどうなるか?摂食・嚥下の解剖生理、経口維持計画書を踏まえた摂食嚥下障害者へのChallange・・・など、資料に沿って講義が進められました。

 この中で特にメインテーマである「摂食嚥下障害者へのChallenge」については、食事の際の姿勢の工夫にはじまり、アイスマッサージのやりかた、飲み込み方・摂取量・食事介助の工夫点、食前・食後の口腔内リハビリテーション(口腔ケア)、嚥下体操などについては、実技を交えながら参加者が飲み込みやすさ、飲み込みにくさを体感していました。

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(↑スプーンを口の前で止めて、自ら食べようとするのを促す「『食』は前に出る(能動)行為」を実演)

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(↑21組となった実技で理解が深まりました)

 豊富なイラストや動画も用いた木村先生の講義は大変わかりやすく、また、栄養・給食スタッフが食事の現場を観察して回る「ミールラウンド」のポイントも詳しい説明があり、実践的な研修会となりました。参加者達はこの日の学びをそれぞれの施設で取り組んでいこうと、真剣に取り組んでいました。

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