秋の草一本は春の草千本

2011年10月12日|

  秋の雑草は、一本でも種子が実って冬を越し、春には多くの芽を出して茂るので、秋の除草は大切だ、という、主に東諸県方面で使われていることわざだそうです(出典:「宮崎県のことわざ・格言」鉱脈社)。なるほど、いいこと言っています。

先日、ディスカウントストアで除草剤を、それはそれはびっくりするほど大量に買い込んでいる人を見かけました。「『秋の草一本は春の草千本』だからねー」と言っていた、かどうかは定かではありませんが。

 いずれにせよ、わずかなリスクや兆候を見逃すと、重大な事象を引き起こしかねない、という戒めとして捉えるならば、このことわざは農作業以外にも幅広く通用するのではないでしょうか。老健に勤める者として、春の草千本を嘆く前に、その原因となる一本の雑草を秋の今のうちに抜き取る努力を惜しまないようにしたいと思う今日この頃です。

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