R4システム学びました(ケアプラン部会:その7)

2015年12月15日|

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 このように在宅復帰を効果的に推し進めることのできるR4システムは、利用者の生活や生き甲斐を支援するばかりでなく、職員にとっても良い影響を及ぼすとのこと。介護老人保健施設恵仁荘の支援相談員、山口慶之さんは「職員の意識・使いやすさなど」という表題のスライドを用い、以下の項目を列挙しました。

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《職員の意識・使いやすさなど》

〇身体状態(ADL)の変化がわかりやすい

〇イラストを使用するので、目標が立てやすい(弱い部分がわかりやすくなった)

〇覚えるまでに多少時間がかかるが、覚えてしまえばスムーズに作成できるようになった

〇ケアプラン会議での説明がしやすくなった

〇ケアプラン会議での説明時間が短縮された

〇ポイントを伝えやすくなり、ケアプラン会議の所要時間が短縮された

〇認知面・日常生活面など多項目のため、状態把握がしやすくなった

〇イラストを選択する際、次の目標がわかりやすく理解できるので、自立支援のきっかけとなっている

〇多職種の情報が把握でき、多職種の意見をケアプランに反映しやすくなった(連携の強化)

〇前回(今まで)の状態をすぐに閲覧できるので、前回との比較、評価がしやすくなった

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 今後の課題および方針について、(1)モニター(レーダーチャート)を有効活用したケアプラン会議の確立、(2)インテークの時点での面談を密に行い、入所時点から退所を見据えたプラン作成の確立、(3)多職種で話し合い、内容の濃いケアプランを作成する・・・の3点を上げた山口さんの事例紹介は、R4システムが老健施設の使命である在宅復帰、在宅支援という本質的機能に根ざしたものであるだけでなく、職員や利用者、そして家族にとってもいかに利便性の高いものがよく理解できる、大変ていねいでわかりやすい講義でした。

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引き続き東芝情報システム株式会社ヘルスケア事業部営業部の波多野洋一参事が、R4システムの画面をスライドに映し、パソコンで操作をしながら実演を行いました。

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谷川敦弘事務長、そして山口慶之さんの講義の通り、操作が簡単で入力の負荷が軽減されるだけでなく、モニタリングがしやすく、家族への説明も行いやすい、わかりやすい画面内容となっていました。また、複数の職種が同時並行的に入力できることが、R4システムを導入している施設から高評価を得ているとのことでした。

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 R4システムに関する資料の取り寄せや問い合わせ等は同社(電話:044-246-8639)にて対応しているとのことです。また、全老健のホームページhttp://www.roken.or.jp/wp/r4)にも詳細が掲載されているほか、同システムのダウンロードも可能となっていますのでご参照下さい。

 本県で初めて「R4システム」について学ぶ機会となった今回の研修会。その概要のみならず、同システムがもたらす様々な効果について具体的に理解することができた大変有意義な研修会となりました。長旅の疲れも見せず、熱心かつ懇切な講義をして下さった医療法人和光会介護療養型老人保健施設恵愛荘の谷川敦弘事務長、同じく和光会介護老人保健施設恵仁荘の山口慶之支援相談員、そして東芝情報システム株式会社ヘルスケア事業部営業部の波多野洋一参事、大変ありがとうございました。

(終わり)

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