ターミナルケア学びました(看護介護部会:その10)

2014年3月17日|

【スピリチュアルケアにおける大切な対応】

 このスピリチュアルケアにおける大切な対応について、林先生は次の8つをスライドに示して説明しました。

(1)沈黙(待つということ)

・・・深い話しをするときに、ぽんぽん話が続かず、しばらく沈黙せざるを得ない時がある。考え込んだりする時間がある。普段は5秒間沈黙があると場が持たないが、スピリチュアルケアにおいては沈黙が続からといって無理に話をしない。気持ちの整理がつくように待つことも大事。

(2)「そうも思いたくもなりますよね」

・・・誰か、あるいは何かに対する恨みなどを訴えられると、聞く側も辛い。「そうですよね。あの人の事を恨みますよね」などと共感の言葉を返せない際。つまり”陰性感情”に対する共感を示すときには「(色々な状況を考えると)そうも思いたくもなりますよね」という言葉が大事になってくる。

(3)「つらいですよね」

(4)「つらい時には、これまで何が支えでしたか?」

(5)「これからはどうでしょう?」

(6)「なぜそんなに頑張ってきたんですか?」

(7)「なぜそんなに頑張ってこれたんですか?」

・・・生きる意味を失ったり、今までできていた事ができなくなったりして意気消沈している時にこのように尋ねると、その人が頑張ってきたことを通して感じたことや得られたことが見えてくる。

(8)「少しでも支えになれればと思っています」

・・・1回だけの関わりで力になれたと感じられるあまりないし、話を聞いてくれた人も「あまり役に立ってないな」と感じているかもしれない。しかし「少しでも支えになれればと思っています」と伝えることはできる。そしてそう伝える中で関わっていけるとよい。

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(つづく)

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