研究大会開きました(その2)

2014年4月29日|

 

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  午前10時。メイン会場の国際会議場(A)で開会式が始まりました。

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(総合司会は菜花園の事務長、小野美穂子さん)

 大会実行委員長の迫田耕一朗協会副会長が開会を宣言。「本日はみなさんで活発な討論をし、それぞれの施設に持ち帰り、参考にしてください」と呼びかけました。

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(迫田副会長)

 続いて大会会長の大野和男協会会長が挨拶。「2025年問題を見据えた地域包括ケアシステムの構築が進められている昨今、老人保健施設は多面的かつ複合的にその機能を発揮しながら、地域の核として来たるべく超高齢化社会を支えていく責務があるものと自負しています。老健施設をめぐっては、これから先も色々な問題があると思いますが、現場を預かる私たちは、質の高い介護を提供していかなければならないことは間違いありません。今日は各会員施設の皆さんの日頃の取り組みや、研究の成果が発表されることとなっていますが、闊達な質疑応答や情報交換をする中で、地域社会により一層貢献できる老健の姿を共に考えていきたいと切望しています。一方、南海トラフ巨大地震では、本県は甚大な被害が発生すると試算されています。万が一の事態に際し、災害弱者たり得る利用者、さらに地域住民のかけがいのない命を守ることも、老健施設に課された重責です。本日はわざわざ福島県から(福島県老人保健施設協会会長の)本間達也先生に来ていただき、特別講演をしていただきます。私たちの会を代表してお礼を申し上げます。朝から夕方までの長丁場の研修会ですが、しっかり勉強していきましょう」と言葉に力を込めました。

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(大野会長)

また来賓として、宮崎県福祉保健部の佐藤健司部長にご多忙の合間を縫ってご臨席下さいました。「皆様方には本県の高齢者の保健、福祉にご尽力いただいているのみならず、県政の発展全体にご協力をいただいており、御礼申し上げます。みなさん、900万人、1500万人、2000万人という数字を聞いて何を思われるでしょうか。まず900万人というのは、介護保険制度ができた平成12年における75歳以上の人口です。それが一昨年の平成24年には1500万人となり、さらにいわゆる団塊の世代が75歳になる2025年には2000万人になるだろうと言われています。医療と介護の両方を併せ持つ老健施設のみなさんが今後の医療・介護についていろいろ考えていただくのは大変ありがたいことです。簡単に医療と介護の連携と言っても難しいものがあります。2つの制度の間に隙間があり、その間でどちらにいけばいいのか、と悩む人も少なくないと思います。2つの制度を1つの制度として機能するようにみんなが考えていかないといけません。いろいろな職種や施設の連携も大事です。高鍋町が生んだ児童福祉の父石井十次は『天は父なり、人は同胞なれば、互いに相信じ、相愛すべきこと』という言葉を遺しています。今の世の中はこのような言葉を忘れがちですが、今こそこの言葉を心のどこかに置くことで、医療と介護の連携が進んでいくのではないでしょうか。今日の大会を通じてみなさんが1つでも2つでも気づきというものを自分のものにし、現場で活かしていただきたいと思います」と期待を寄せました。

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(佐野部長)

(続く)

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