研修会開きました(リハ部会:その2)

2014年3月31日|


  やはり、具体的に指示してあげることは大切だと思います。「お辞儀をしてくださいね」「頭をこちらに向けてくださいね」「足を手前に引いてくださいね」などの誘導指示のほうが具体的でどうすれば良いのか解りやすいものと思います。介護される側は自分で力を入れますので筋力等身体の維持になりますし、自分でできるという自信にもつながります。介助者は余計な負担が減り腰痛予防等につながります。まさしくお互いにプラスな関係です。

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また、依存する立場の気持ちについてですが、心理面で介護される側は引け目を感じるわけであります。つまり「借り」ができるということになります。借りが多ければ介助者の言うがままにならざるをえない事態が生じやすくなるのではないでしょうか。つまり弱者と強者の関係になり易いことに注意をして下さい。

そしてこういう場面もよくみられている事ですが、オムツ交換がはやいとか食事介助がはやいということで、素晴らしい人材だと尊重されることがあるようです。介護技術とははたしてそうなのでしょうか?と言わずも分かっている事です。スピードではありません。家庭でもできるオムツ交換や食事の介助をするのに国家資格は要らないんです。

このような話を聞いていて久しぶりに思いだした言葉がありました。「介護力士士」「過介護福祉士」。これはベッドから車椅子での移乗で例えるならば、力士のごとく投げ飛ばすように車椅子にえいっと力任せに移乗させたり、本人様のできる事もすべてを全介助でしてあげることが美徳と考えているという方の例えを揶揄した言い方だそうです。

さて、話をもどしてみますが、介護される方の動作獲得の為にはどうすればよいのかという事ですが、毎日ケアされている方々の協力がなければレベルは上がらない。その為にはやはりケア提供での意識が大切である。つまり毎日のケアの統一が重要であると熱弁されていました。ケアをされる側も今日は脇の下に手を入れられて介助された、しかし他の人は腰をもって介助していたなど介助される方はとまどいもあると思います。だからこそ毎日介助してくれている方々に動作を知ってもらって日々の生活動作の中で細かくケア統一ができ、自立支援を促していく介護技術は何かと意識できればと思います。

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(つづく)

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