研修会開きました(リハ部会:その3)

2014年4月1日|


 次は起居動作の介護技術についての実技がありましたが、被検者にベッドに寝ていただきベッドの頭部をあげてみました。やはり身体が足側に滑ってずれていきます。

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ベッドの曲がり部分と身体の曲がりが一致していないのが原因です。

やはり考えて横になる。どこに寝るかです。ただ枕のある所に寝るではないですよとの事。ベッドの曲がる位置、身体の曲がる位置(股関節)を考えてやってみると違うと思います。

また、ベッドをヘッドアップした状態からゆっくりフラットにしていくと、約10?20度あたりでベッドに寝ていた被検者はフラットになったという感覚になるそうです。2名に体験していただきましたが2人とも10?20度あたりでフラット状態と感じていました。本当のフラット状態では頭部がかなり沈んでいる状態つまり身体が反ったような状態になる感覚になります。だから食事後など休まれる時にはヘッドをあげたほうがいいのではないかという事です。もちろんその方が食物や唾液などが逆流して誤嚥の危険も低くなります。

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 またベッドに寝るときのポジションが重要であるという事は、車椅子からベッドへ移ったときの座る位置も重要であるという事になります。おおかたはベッドに移乗して寝ていただいたはいいが、かなり足元よりに身体が寄っている事と思います。これでは先ほど示した通りベッドの曲がる位置と身体の曲がる位置とのずれが生じてしまいますし、足元へ身体が寄っている分頭元へ身体をずらしてしまわなければならないという事が発生してきます。ずらすという事は介護負担も伴ないますし、褥瘡の発生や悪化も懸念されます。ではどうすればよいのかというと、身体をずらさなければならない位置に移乗時座らなければいいという事です。その為には柵が障害となっている事が多いですので、手間でも柵をはずし移乗すればよいのではないでしょうか。そのほうが後の手間よりもはるかにお互いにいい関係になりそうです。

他にもベッドでの寝返りや起き上がり時の状態、起き上がる時のベッド上の空間確保など実技を交えて興味深いお話が聞け、実技を交えながら分かり易く講義をしていただきました。

(つづく)

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