研修会開きました(ケアプラン部会:その2)

2015年7月14日|

 「食事・水分摂取」、「排泄」、「入浴・清拭」など7分野にわたる「ケアチェック表」について、ケア内容現状ケア提供場所/使用用具等要介護者の健康上や生活上の問題点及び解決すべき課題等・・・などの項目の記入の仕方を説明した原貴子副委員長。7分野全ての記述をした後、立案する項目を検討、チェックし、解決すべき課題を順位付けする上での際のポイントとして、(1)まずは緊急度(生命に関わること、痛み、身体的苦痛)、(2)次に必要度(本人および家族希望、介護量の軽減、ADL維持)、(3)そして実現可能性(在宅生活継続、将来的に解決すべき課題、QOLの向上)を示しました。

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 帳票類の説明に続き、施設サービス計画書{(1)(2)}の記入方法の説明に移りました。「『ケアチェック表』を煮詰めていくことで施設サービス計画書が出来上がる」という包括的自立支援プログラムの特徴を踏まえ、「『施設サービス計画書(1)』は利用者および家族が、施設の中でどのような生活をしたいと考えているかについて、アセスメント(課題分析)の結果を記載する」、「『施設サービス計画書(2)』における『生活全般の解決すべき課題(ニーズ)は”〇〇したい”、”〇〇できるようになりたい”などと表記することで、『ご用聞きプラン』ではなく『ポジティブプラン』にしていくことができる。また計画書(2)を先に作った上で計画書(1)を作った方が長期目標との整合性がとれ、連動させやすい」など、スライドを用いて説明しました。

 さらに、「長期目標」と「短期目標」を設定する際のポイントとして、次の7項目を挙げました。

(1)利用者および家族と共に目標を考える

(2)課題(ニーズ)に対するサービスを提供した場合、〇ヶ月後にはどのような状態となっているかをイメージする

(3)利用者および家族と共に達成できたか、現状はどのような状況かを判断するための具体的な内容とする。できれば数値化が理想である。

(4)課題(ニーズ)に対するサービスを提供し、短期目標を達成し続けた結果、〇ヶ月後にはどのような状態となっているかをイメージする(長期目標)。

 基本的には個々の課題(ニーズ)に対して設定する。また利用者も支援を受けながら達成する到達点とする。

(5)援助目標は、「援助する上での目標」すなわち援助側の目標である。したがって、援助する者として、専門的な判断により設定するものとする。

(6)援助する上での目標は「援助した結果どうなるか」を示すものである。「援助によって利用者が〇〇のような生活を送ることができるようになる」、「○○することができる」というように利用者本人を主語としてとらえる必要がある。

(7)援助目標は、サービスする側の目標であるからといって、「〇〇というケアをする」とならないようにする。「利用者の状態像」を記述するところである。

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(つづく)

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