研修会開きました(リハ部会:その4)

2014年4月2日|

【テーマ2「移乗動作の介助方法」講師 中村豪志 こんにちわセンター】

 

次に移乗動作の介助方法として、リハビリテーション研究部会の委員長である、介護老人保健施設こんにちわセンターの理学療法士、中村豪志さんから、今すぐに使える移乗動作の介助を中心に話がありました。

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移乗動作の特徴として、まず、座位という安定している姿位から重力に逆らって運動を開始する。水平・上下・斜めと様々な方向に重心が移動するためにバランスがとりにくい。歩行できる方でも移乗のできない方がいるという事が考えられます。つまり、移乗動作は要介護高齢者にとって、非常に難しい動作であり、介助者にとっても非常に難しい動作であるといえます。この移乗動作が上手にできるだけ本人も介助者も楽にできるためには何が必要かということですが、被介助者の能力をできるだけ引き出すこと。つまり、いかに本人の残っている手足の筋力やバランス能力などを引き出してあげるかという事が大事。それから適切な環境設定を行うということ。つまり動作をし易い適切な環境設定を介助者ができるかということ。そして介助者が適切に動くということ。つまり自分の腰を痛めないように、相手の動作を妨げないように動くかということ。これらが、移動動作が上手にできる要素であると考えます。

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では、具体的にどのようにすればよいのかということですが、今からどの様にして移乗するのか、具体的に説明してイメージしていただく事が大事。人間の動作というものは必ず上手にできるためには動作の前にイメージがつくられます。このイメージがつくられると効率よく動作ができるということです。無意識のうちに事前に必要な筋肉等システム化されていきます。だからこそ具体的に本人に理解し易いように例えばこちらの手すりを握ってゆっくり回って向こうのベッドに腰掛けましょうという感じで説明する。言葉で理解が難しい方はデモストレーションしてみる。そうするとイメージし易くなるのではないでしょうか。はい立ちますよ、せーのなどとするのではなく、具体的に説明しましょうという事です。(W)

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(つづく)

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