九州大会開きました(その3)

2013年11月21日|


  基調講演は、ひとえ歯科クリニック院長の宇都仁惠先生による「『さいごまで口から食べる楽しみ』を支える」。宇都先生は鹿児島大学歯学部を卒業した後、九州大学歯学部病院第一補綴科、福岡市雁ノ巣病院歯科、産業医科大学歯科口腔外科などを経て宮崎に帰郷し、宮崎市保健所健康増進課で勤務する中で予防の大事さを再認識。再び福岡市に戻り、障害者歯科では日本の草分け的存在であるおがた小児歯科医院に勤務。
2003年に宮崎市恒久にひとえ歯科クリニックを開業され現在に至っています。

 

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「今日は人間にとって『食べる』という一番大切なことをテーマにしています。『食事』と『食餌』は違います。猫は餌を必死になって食べます。何匹かで食べても『おいしいね』などとは言いません。これはチンパンジーでも同じことが研究で明らかになっています。しかし人は”会食”と言う通り、相手の顔を見ながら、おしゃべりして楽しみながら食べます。今日の大会では懇親会もありますが、学会や仕事などが食事を介して進むこともあります。ですから『食事』は色々な意味合いを持っています」と切り出した宇都先生に、ハッとする参加者。講演の序盤からいきなり吸い寄せられていきました。

 

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講演は(1)現在歯数と全身疾患・口腔細菌との関連、(2)高齢者の低栄養、(3)施設・病院での食介護のアンケートから、(4)がん患者さんの事例、(5)在宅で「さいごまで口から食べる」取り組み?胃ろうをはずした事例?、の5つのテーマで進められました。

 

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(つづく)

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