研究大会開きました(その4)

2014年5月1日|

【本間達也先生特別講演:概要(1)】

 まず、3年前の3.11の東日本大震災の際には、宮崎県、そして宮崎県老健協会から多くの支援を賜り、この場を借りて深く御礼申し上げます。

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 さて、「高齢者施設リスク、備えよ常に」というタイトルで話をさせていただくわけですが、宮崎も平成17年に台風16号による大きな災害を経験されていて、話を伺うと大変な状態だったのだと思います。今回の3.11は岩手県、宮城県、福島県のうち岩手県と宮城県はどちらかというと津波の被害で、福島県は津波に原発の事故ということで、原発の事故は未だに収拾がついていません。そこらへんを勘案して今日は津波の動画も持って来ました。目を伏せられるかもしれませんが、実際にこんな津波が来たのだということを忘れないためにも見て欲しいと思います。

生愛会(せいあいかい)グループ(http://www.seiaikai.jp/)は福島市の田園地帯にあるコンパクトなところです。17年前にできた医療法人生愛会と12年前にできた社会福祉法人生愛福祉事業団があり、介護老人保健施設生愛会ナーシングケアセンター100ベッドで、総合リハビリテーション医療ケアセンターが421日オープンします。特別養護老人ホーム生愛ガーデン(入居30名)、高齢者グループホーム生愛レジデンス(同9名)などがあります。

平成23311日午後246分に起こった東日本大震災は、太平洋三陸沖を震源とし、最大震度は7、マグニチュード8.8でした。私はその時福島県庁の隣の古いビルで介護予防に関する会議中でした。横揺れが終わらず、体感時間として5分は揺れているように感じました。いつ収まるのか予測もつかず、このまま全てが倒壊してしまののではないかという恐怖に見舞われました。「これで終わった、死んだ」と思いました。かなり厳しい揺れでした。人間というのはとっさになると「パニクる」と言いますが、会議は5階で行われていて、「逃げよう」と思って階段を下りていったら1階を通り越して地下まで行ってしまいました。地下で徘徊した後、やっと外に出たらまだ揺れていました。やっぱりマグニチュード8.8はひどいものです。地震の時間の長さと強さは壊滅的な影響を与えるものだと思いました。

(つづく)

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