感染症対策学びました(看護介護部会:その6)

2014年11月10日|

「ノロウイルスが感染するメインは経口感染や接触感染ですが・・・」と断った上で西田先生は、「一部飛沫感染もあります。それは嘔吐物などを処理するときに、舞い上がった空気中の病原体を吸い込んで感染するというパターンがあります。ですから処理をする際には嘔吐物に水分を含ませたり、換気をすることが大事です」と、様々な感染経路があることをイラストを用い、注意を促しました。

 ノロウイルス感染症の特徴について、まず次の5項目をスライドに示しました。

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(1)感染してから症状が出るまで12

(2)嘔吐、下痢、発熱が主な症状

(3)晩秋から冬期に流行する

(4)症状は通常12日で解消する

(5)嘔吐、下痢などの症状が消失しても34週間は便中にノロウイルスが排泄される(2日間程度は感染力が特に強い)

※症状が出る前にもウイルスは排泄される

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 このような特徴を踏まえ、「問題なのは症状が消えても長い人は1か月くらいノロウイルスが排泄されるということです。ウイルスの量は便の中が非常に多いです。トイレや手洗い場を専用にするなどの対応も必要です。また症状が出る前にもウイルスが排泄されることに注意して下さい」と指摘しました。

 ノロウイルスの治療と予防に関しては、「特効薬はなく、対処療法しかありません。また特別な予防方法はなく、手洗いやマスクの着用、そして排泄物の適切な処置を行うことで感染を予防する事が重要です。感染症じゃないものもあり、いきなり大勢の人に症状が出るような集団発生の場合には食中毒の可能性もあります。感染症であれ、食中毒であれ、そのような場合には保健所へ連絡、相談をして下さい」と呼びかけました。

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 これに続き、具体的なノロウイルス対策についての説明が始まりました。

(つづく)

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