研修会開きました(支援相談員部会:その8)

2014年2月12日|

  研修の終わりに、宇土先生は会場を見渡し、若い老健職員の受講者が多いことを確認した上で、近年被害が急増しているインターネットトラブルに言及しました。

 ソーシャルゲーム(ネットのコミュニティー型会員サービス((SNS))上で提供されるオンラインゲーム)で子供が父親のスマートフォンで遊んで有料のアイテムを購入し、高額の請求が来たケースや、子供が母親のクレジットカードを利用して高額のゲームソフトを購入したケースなどを紹介し、「ネットでは未成年者取消権の行使が困難です。子供が『自分は大人だ』と偽った場合は取り消すことができません」と指摘。子供に安易にスマートフォンを持たせる前に、その危険性を知り、本当に子供に必要なものか検討することが親の責務だと訴えました。同様に、「子供はクレジットカードを『このカードがあればアイテムが手に入る』と、お金がかかるとは思わずに決済してしまいかねません。『カードはお金を払うこととつながっている』ということを理解さえておくとともに、必ず個人で管理し、そして利用明細を確認して下さい」と念を押しました。

001IMG_5883.JPG

(↑「自衛することが何より大事!」若い職員も真剣に聞き入っていました)

 これに続いて、スマートフォン用のアプリには情報を盗み出す悪質なアプリがあることや、「サクラサイト商法(メールのやりとりにお金がかかる有料サイト運営業者に雇われたサクラ((ニセの客=おとり))が、被害者を様々な口説き文句でだまし、有料サイトに誘導した上でメールをやりとりさせ、お金を使わせる詐欺)」の被害が後を絶たないこと、そして口コミを装い、消費者を特定の商品やサービスに誘導する「ステルスマーケティング(ステマ)」や、事業者が報酬を払ってニセの口コミを書き込ませるなどといった口コミサイトのトラブルについて説明。さらに「婚活サイト」で知り合った男性から投資用マンションの購入を勧められ、大金を支払ったところ連絡が取れなくなって被害に気付いた若い女性の事例(研修会の前日に報道されました)など、最新の情報が紹介されると利用者は背筋を正して聞き入っていました。

 講演の終わりに「身近にいらっしゃる高齢者の方だけでなく、ご近所の方など『何か困ったことがあるのかな?』ということがあったら、宮崎県消費生活センターにお電話下さい。4月から5月くらいになると、県民の方から『梅をもらったのだが、梅酒の漬け方を教えて欲しい』という問い合わせがあっても、相談員がていねいに対応しています」としめくくると、会場からはお礼の拍手が響きました。

 

002IMG_5872.JPG

(オリジナルキャラクターの”アリンコちゃん”のブレーカー着用で、ためになる情報盛りだくさんの講演をして下さった宇土先生、ありがとうございました。なお同センターによる出前講座は10人以上であれば県内どこでもOKとのこと。積極的な活用を宇土先生は呼びかけていました)

(終わり)

« 前のページに戻る

TOPへ