ドンパンと、熱烈に聞くべし

2011年11月30日|

  「人を熱烈に動かそうと思ったら、相手の言い分を熱烈に聞きなさい」とは、デール・カーネギーの言葉です(『リーダーシップ名言集』鎌田 勝、三笠書房)。この言葉に触れ、日ごろの利用者様への接し方を反省してしまいました。「自分は熱烈に聞いているのか?」と。

 よく「相手の話を『傾聴しよう』」などと言ったりします。私たち老健に勤める者が使う数ある用語の中でも、その横綱的存在とも言える「傾聴」。これを『広辞苑』で調べると、「耳を傾けてきくこと。熱心にきくこと」とちゃーんとあります。聞いている「ふり」じゃあいかんのです。日々の業務に追われていると、ついつい聞いている「ふり」をしながら、次の仕事の事を考えてしまっていることはないでしょうか。聞くことをせずして、利用者様を動かそうとしていた自分を猛省しました。そして、「聞く”ふり”のプロになってはいけない!”聞くプロ”にならなければ」とつくづく思いました。

 秋田県の有名な民謡ドンパン節に「庭の菊だけ菊じゃなし 根もきく葉もきく花もきく わたしゃあなたのことも聞く 手に手をとって踊ろうよ」というくだりがあります。どんどん!ぱんぱん!熱烈に聞こうではありませんか。

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