九州大会開きました(その9)
14日の分科会に続き、市民公開講座がありました。演題は「『医(いや)すものとして』?映像と証言で綴る農村医療の戦後史?」。講師は佐久総合病院映画部農村医療の映像記録保存会の若月健一代表です。若月代表は昭和43年より佐久総合病院の医療ソーシャルワーカーとして活動するかたわら、同映画部の中心メンバーとして記録作業に注力。また昭和62年、モデル事業として始まった同病院老人保健施設の開設に貢献し、その後は施設長として高齢者ケアの第一線で活躍されてきました。また、同保存会代表として映画部が遺したフィルムの再生に尽力されました。
(↑老健施設の施設長もされるなど、高齢者ケアのスペシャリストでもある若月代表)
公開講座は同タイトルの映画の上映と、若月代表の講演による構成で行われました。この映画は長野県佐久市(旧南佐久郡)佐久総合病院が舞台。若月代表の父である医師、若月俊一先生(1910年6月26日―2006年8月22日)が戦後間もなく信州、千曲川沿いにある小さな病院に赴任し、住民と一体となった運動としての医療実践に取り組み、農村医療、農村医学の礎(いしずえ)を築いていった歴史を追ったものです。
↑配布されたチラシには何と馬車に乗った若月医師らの姿が・・・。また、「医者が出前したっていいじゃないか。」との記載もありました。
映画「医す者として」の公式ホームページ(http://iyasu-mono.com/)も是非ご参照下さい。
(つづく)
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