キャリアアップ研修(中堅者)開きました(県委託事業:その1)

2017年2月13日|

2月8日と9日、当協会主催による「平成28年度キャリアアップ研修(中堅者研修・管理者・新人)研修」を宮崎市のJAアズム別館で開催しました。

 この研修会は地域医療介護総合確保基金にかかる介護人材確保推進事業として、宮崎県の委託を受けて当協会が昨年度より開催しているものです。002IMG_0037

 8日の午前中は「中堅者研修」には43人が受講しました。まず「中堅職員のためのメンタルヘルス」として「NPO法人人間関係アプローチきらきら」の錦井 祐子先生に講義をしていただきました。講義ではメンタルヘルスの4つのケア(セルフケア、ラインによるケア、事業場内産業保健スタッフ等によるケア、事業場外資源によるケア)、ストレスの概念およびストレス反応の現れ方(心理面、身体面、行動面)、そしてラインによるケアの具体的内容やポイントなどについて説明がありました。001IMG_0054

 この中で「ラインによるケア」として管理監督者が行うケアには(1)職場環境などの問題点の把握と改善、(2)「いつもと違う」部下の把握と対応、(3)部下からの相談への対応、(4)メンタルヘルス不調の部下の職場復帰への支援・・・の4つがあるとのことを学びました。そしていつもと違う部下に気づいた場合の対応として錦井先生は「『気づいて、聞いて、つなぐ』ということを覚えておいてください。職業柄皆さんが話を聞いたら自分で解決しないといけない、と思うかもしれませんが、抱え込む必要はありません。状況を聞いたら専門家につないで下さい」と管理監督者は専門家との仲介役であることを強調しました。005IMG_0031

 またグループワークでは「リフレーミング」のやり方を学びました。「リフレーミング」はある枠組み(フレーム)でとらえられているものごとの「枠組みをはずして、違う枠組みで見る」こと。つまり同じものごとでも人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所にも短所にもなるという考え方で、たとえば「どうしても無理してしまいます」と自分の短所を語る人に対し、「頑張り屋ですね。責任感がありますね」とリフレーミングしてやることで気持ちが前向きになり、やる気を引き出せるということでした。これを受けそれぞれのグループではメンバーが自分の短所を上げ、それに対して他のメンバーが長所にリフレームして返して上げるワークを実践し、その効果を確認するとともに、適切なリフレーミングのための適切な言葉掛けを身につける必要性を体感していました。003IMG_0030004IMG_0051

 講義の終わりに「(リフレーミングのための)言葉の貯金をして、いろいろな言葉をかけてあげてください。皆さんの言葉の力は強いです。部下や後輩、そして自分自身にも言葉をかけてあげて元気に過ごしてください。そのためにもまずはセルフケア。自分がプラスでないと人の話を聞いてあげられません。自分をプラスにした上で話を聞いてあげて下さい」と呼びかけた錦井先生に、受講者からは感謝の拍手がおくられました。

(つづく)

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