キャリアアップ研修(中堅者)開きました(県委託事業:その2)

2017年2月14日|

 中堅者研修の次のカリキュラムは「中堅社員のマネジメント力向上に向けて ~部下・後輩の指導育成力アップ」。株式会社インターリスク総研の本田 茂樹 先生に講義をお願いしました。001IMG_0072

 講義ではまず部下や後輩を指導する上で(1)「ちゃんとやってね」ではダメ、(2)説明を理解しているとは限らない、(3)大事なのは過去ではなく未来・・・という「3つの落とし穴」があるという3つのポイントについて説明がありました。この中で(1)については「『ちゃんと』の基準はありません。『ちゃんとやれ』と言われてもどうやっていいかわかりませんので具体的な指示が必要です」とのことでした。002IMG_0077

 次に指導育成力をアップする手法の一つとして「コーチング」について学びました。「コーチ(COACH)」とはそもそも「馬車」の意味で、「乗客を目的地に運ぶため」のもの。そこから転じて「コーチング」とは「対話を重ねることを通して、クライアント(コーチを受ける部下・後輩)が目標達成に必要なスキル、知識、考えを備え、行動することを支援し成果を出させるプロセス」だそうです。そして「コーチング」をする上で重要なポイントとして「人は無限の可能性を持っている」、「その人が必要とする答えは、その人が持っている」、「その答えに気づくためには支援が必要」があり、「指示する、アドバイスする、教える、多数を相手にできる、受け身になりやすい」を旨とする「ティーチング」に対し、「コーチング」は「相手から答えを引き出す、自発性を出す、動機づけができる、個別対応、時間がかかる」など、両者の違いを学びました。003IMG_0087

 またコーチングに必要なスキルである「傾聴」、「承認」、「質問」については、受講者同士によるロールプレイも交えながら実践的に学習していきました。この中で本多先生は「傾聴」の重要性について「聞く」という行為が「相手の声や言葉が聞こえてくる、音として入ってくる」のに対し、「『聴く』という字は『十四の心』と心と書きます。相手が何を言いたいのか、意識的に耳を傾けて『聴いて』下さい。利用者や部下、後輩と話すときは傾聴をして下さい。また先入観を持たず白紙の状態で相手の言うことを聴く『ゼロポジション』も大事です」と説明。受講者は傾聴を示す態度である「うなずき」、「あいづち」、「オウム返し」などによりその効果を実体験しながら真剣に取り組んでいました。004IMG_0091 005IMG_0105

(中堅者研修レポートおわり:管理者研修レポートに続く)

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