「R4システム」触れて学びました(ケアプラン部会:その2)

2017年3月7日|

001IMG_0628 山野先生は(1)R4システムがこのICFステージングで誰でもが利用者の変化を簡単に評価できる、(2)そのことにより介護やリハビリの質、そしてスタッフの意識向上にも役立つ、(3)ICFステージングは医療と介護の連携の共通言語(共通の物差し)となりうる、(4)R4システムを理解し、使うことで在宅復帰・在宅支援がよりスムーズにできる・・・とR4システムの有用性を強調しました。002IMG_0625

 これを踏まえて、R4システムのねらいやメリット、特徴などについて学んでいきました。R4システムが「利用目的の明確化により在宅復帰につながり、自立支援・社会参加を促進する」、「ICFステージングは『穴埋め型介護』ではなく、利用者の『していること』に着目した『自立支援型介護』の実践に役立つ」、「他職種協働でのケアプラン作成を支援し、実効性のあるケアやケアマネジメントの質の担保ができる」、「利用者の自立につながるケアは介護のやりがい、職員のモチベーション向上に寄与し、離職率低下が期待できる」などといったR4システムの特徴を目の当たりにし、受講者は同システムに高い関心を示していました。004IMG_0637003IMG_0630

 R4システムの導入にあたっては(1)「長」が決断する、(2)最初からR4システムのすべての機能を使おうとする必要はない、(3)ICFステージングはみんなが使えるように常々慣れ親しむように、(4)ケアマネはとにかくパソコンのR4システムをいろいろ触って機能に慣れる・・・という4つのポイントがあるとのことでした。005IMG_0619

 このようにR4システムを活用したケアを提供しながら、地域包括ケアシステム実現のための老健のあるべき姿として山野先生は「長期療養機能」、「中間施設機能」、「在宅復帰機能」、「ショートステイ機能」、「認知症ケア強化機能」、「医療提供施設」、「ターミナルケア機能」、「緊急ショートステイ機能」、「強化型通所リハ機能」、「薬剤適正化機能」、「在宅医療バックアップ機能」、「アウトリーチ機能」、「リハビリ強化機能」、「地域包括ケア拠点機能」、「自己実現機能」、「自立支援機能」・・・の16の機能をスライドに提示。これらを組み合わせながら利用者の多様なニーズに対応できる地域包括ケアのハブとしての老健であるべきと訴えました。

 さらに底辺の「施設理念・組織力・教育力」から順に「チームワーク」、「職員の資質(技術・知識・意識)」、「生活課題などの情報共有」、「ケアプラン、リハ計画」、「他職種での協業」と積み上がり、頂点の「目標達成」で構成される「目標達成のためのチームピラミッド」を図示し、「皆で目標を達成するためには、プランの内容も大切だが、施設の質の向上、人材育成などの基礎部分も重要」と言い添えました。006IMG_0645

 最後に「平成30年改訂に向けて、さらに平成36年改訂に備えて、そして地域包括システムの中核となるように頑張っていきましょう」と呼びかけると、受講者からは感謝の拍手がおくられました。

※この全老健版ケアマネジメント方式「R4システム」ファイルは全老健ホームページからダウンロードできます。

(おわり)

« 前のページに戻る

TOPへ