第15回大会開きました(その8)

2019年1月14日|

  東憲太郎会長の講演はさらに「介護老人保健施設リスクマネジャー」、「化学的介護の評価」、「認知症社会への対応」、「介護人材の処遇改善」などを経て、先に述べた「介護助手」について詳しく話し始めました。

 三重県老人保健施設協会では地域医療総合確保基金を活用した「元気な高齢者が支える超高齢化社会『モデル事業』」を実施。その意義は(1)介護職の業務を切り分け細分化し、その細分化した業務のうち、比較的簡単な単純作業の部分を担う「介護助手」という考え方を導入、(2)その「介護助手」の担い手として、元気高齢者を起用・・・の2つで、かつて「看護助手」の導入により、看護婦が専門性を高め、社会的地域が向上(さらに「看護婦」から「看護師」への改名にもつながった)したことを踏まえて取り組んだとのこと。

 実施に当たっては新聞折り込みチラシで事前説明会の開催を告知したところ、高い関心を集め、8つの説明会会場はいずれも定員一杯。参加した計251名のうち178名が申し込みを行い、その中から57名を採用、事業実施になったそうです。

 そして「介護助手」として働いてみた元気高齢者の感想として、「75歳になってまだ自分が働けるとは思ってもいなかった。人生に張り合いができた」、「自信がついた。少しずつ体も鍛え、これから社会や人のために役立ちたいと思うようになった」、「再び『働ける』ことの充実感を改めて感じた。働きにくることで元気をもらえた」など、介護助手となった元気高齢者本人にとって素晴らしい成果がみられていることを、東会長は胸を張って強調しました。

(つづく)

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