「困難は人の真価を証明する機会なり」
「困難は人の真価を証明する機会なり」と言ったのはギリシャの哲学者、エピクテトス。奴隷階級に生まれ、また片足の自由もきかなかったなど、彼の人生には様々な困難がつきまとっていたそうです。しかしそれを乗り越えたエピクテトス。その『語録』と『提要』はすべてのストア哲学のテキストの中でもっとも広く読まれ、影響力の大きなものとなったのだそうですが、その背景には並々ならぬ努力の積み重ねがあったのだろうと思いますし、そのような自身の経験から「困難は人の真価を証明する機会なり」との格言も生まれたのではないでしょうか。
たしかに困難に遭遇し、それを乗り越えることで人は強くなり、新たな一歩を踏み出すことができると思います。とは言うものの、現在世界規模で人類が遭遇している新型コロナウイルス感染症、そしてかつてないほどの豪雨災害など、これは今までの様々な困難と比べても、極めて深刻なもののように思います。さすがに「真価を証明する機会だ」と前向きに捉えるにはあまりにも甚大過ぎるのではないか、と。
とはいえこれを乗り越えないわけにはいきません。そして一人で越えられるものでもありません。皆で力を合わせるとともに、そしてひとりひとりが出来ることをやりながら、この困難を乗り切って行く事が未来につながる真価として証明されるのではないかと思う今日この頃です。
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