「非常時の食事」学びました(栄養・給食部会:その2)

2023年8月23日|

「地震発生時、物資を届けようにも交通手段がなく、中まで入ることができませんでした。集積所に物資が集まり、自衛隊がそこからそれぞれの現場に運ぶのですが、国道が通れずそこまで行けませんでした。遠回りをし、裏からやっと入りました」と当時の苦労を振り返りました。被災者を対象に「避難生活で不足したもの」を尋ねたアンケートをスライドに示し「『水が不足』と回答した人が一番多く、全体の半数以上にのぼり、次いで『食料』という結果でした。電気は電線が地上を走っているので、どこで止まっているかがわかりますが、水は地下を流れるので、どこで止まっているか、断水の場所がわかりません。生きていく上で生命線である水の確保が第一です。一人当たり約2リットルの水が必要と言われていますが、それを確保するのが難しくなります。飲み水、そしてトイレ用の水など、皆さんも水の確保についてはしっかり話し合っておいて欲しいと思います」と災害時における水の確保の重要性を訴えました。また「通信手段が途絶えた際、高齢者施設などの大きな施設では、駐車場などに椅子やテーブルを並べたり、ラッカースプレーを使ったりして『何が必要か、何人いるか』などとメッセージを書くと、ドローンが上空から読み取り、状況を把握してくれます」と、不測の事態における情報伝達手段について助言がありました。

(つづく)

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