おもいやり駐車場
それによると、この制度は「商業施設、病院、銀行、官公庁など公共施設に設置された身体障害者用駐車場等を適正にご利用いただくため、障がいのある方や高齢の方、妊産婦など歩行が困難と認められる方に対して、県内共通の利用証を交付し、当該駐車場を設置する事業所等の協力を得ながら、本当に必要な方のための駐車スペースの確保をはかる」ものだそうです。
この制度により、(1)駐車場を利用できる人が明確になる、(2)不適正利用を防止できる、(3)身体障害者用駐車場の適正利用への理解が深まる、(4)一時的に歩行が困難な人の駐車場利用の確保がはかれる・・・などの効果が期待できるとあり、利用に当たっては同課や県福祉こどもセンター、県児湯福祉事務所、県西臼杵支庁、県各保健所、そして協力市町村での申請手続きが必要とのことです。
このお知らせが載るちょうど1ヶ月前。11月10日の日本経済新聞に「障害者優先駐車できず」という記事がありました。国土交通省の調査で、同駐車場に車を止められなかった障害者の6割が、健常者による「不適正駐車」を原因と考えていることがわかったという、ちょっとショッキングな内容でした。そんな折りに今回の新しい制度が導入されるという朗報。寒さが厳しくなってきた今日この頃ですが、心がポッと温まる思いがしました。
2月1日から始まるこの制度、すでに12月12日から申し込み手続きが始まっているそうです。先述の日経新聞の記事では16県3市が同様の制度をすでに導入しているとのことですが(昨年12月時点)、「有効だが完全に不適正利用を防げるわけではない」との国交省安心生活政策課の分析も紹介されていました。「おもてなし日本一」を掲げて取り組んできた宮崎県民の思いやりの輪を広げて、この制度の導入により、車で出かける利便性や楽しみを、みんなで公平に共有できればいいと思います。