なでしこジャパンに続き、快挙!

2011年8月3日|

  日本人女性がまたまた快挙!・・・と言っても、サッカーではありません。平均寿命の話。2010年の日本人の平均寿命が727日、厚生労働省から発表され、それによると、女性が86.39歳、男性が79.64歳。そして、女性は26年連続で世界一を維持しました(2位は香港、次いでフランス、スペインの順)。昨日、なでしこジャパンに、団体としては初めての国民栄誉賞が授与されることが決まりましたが、こちらの方だって、言ってみれば日本人総力戦の結果。あっぱれです。

 しかし、このことは、それだけ65歳以上の老年期を過ごす時間が長い、ということでもあるわけです。平均で女性なら約21年、男性でも約15年。これは他の時期と比べても、とても長い年月だと言えます。したがって、その期間をいかに生きがいをもって過ごすか、ということが、ますます重要になっていると言えます。

 今年の1月、当協会が主催した講演会にピュア・サポートグループ代表で、医療法人社団大浦会理事長の医師、小山敬子先生をお招きし、お話をしていただいたのですが、その際、「(ケアプランを説明する時に)大事なのは入所者が老健から家に帰って何をするかだ。『あなたのこれからの目標は、尿失禁しないことです』と言われたらどんな思いするか。こんな悲しいことはない」と力説されていました。たしかに、食事、入浴、排泄。この3つは介護を行う上で避けられない大事な事です。しかし、食べて、出して、風呂だけで老年期を生きていくなどと考えたら、あまりにも寂しすぎると思うのです。尿失禁しないで暮らすことが生き甲斐になるとは到底考えられません。

 高齢者に限らず、「生き甲斐」とはその人その人によって異なるもの。それを本人様と一緒に探し出し、その実現に向けて必要な手助けを行っていくことが、老健には今後より一層求められていくのだ、と再認識しました。

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