今日は橋の日
東日本大震災では、巨大津波により、多くの橋が無残に破壊されてしまいました。また、先日の新潟県、福島県に降った記録的豪雨でも、橋や鉄橋が流され、交通網が寸断されました。「橋が無ければ渡られぬ」とは「ある目的を達しようとするには、まずなかだちが必要である」ということを橋に例えた言葉ですが、まさか実際的な意味として、これほどまでに橋の大切さ知らされるとは、誰が想像できたでしょうか。大震災以降の映像を見て、自然災害の凄まじさに、ただただ茫然とするばかりでした。
その一方で、復興に向けてたくましく立ち上がる人々の姿には感銘を受けます。日本だけでなく、世界中の人達が被災地に向けて手をさしのべています。その一人一人がつなぐ手の温もりは、未来に向かってぐんぐんのびる希望の橋のようにも思えます。「絆」という字は、「紲」とも書く通り、震災からの復興に向けて、世界がつながろうとしています。
そんな中、宮崎県は来月から毎月22日、宮城県沿岸部の小中学校の給食に、本県産の食材を提供することとなりました。「宮・宮学校給食の日」と命名したこの22日という設定、いったいどういう意味合いで?と思ったら、(1)両県の”宮(みや)”を”38“と表現し、(2)それを足し合わせて”11“にし、(3)さらに両県分との思いを込めて2倍した結果として”22“を導き出したのだそうです。それを知って、なんと素晴らしいこじつけなのだろう!と感動しました。
かつてはよく宮城県と間違われてきた宮崎県。東国原元宮崎県知事がPRに奔走したおかげもあって、今ではずいぶんそれも解消されてきましたが、もとより漁業等を通じ、切っても切れない密接な関係にあった両県ですから、これからはその結びつきがより一層強まればいいと思います。
今日は橋の日。この「宮・宮学校給食の日」が、宮城と宮崎の両県をつなぐ新しい架け橋になって欲しい!と強く願った心温まるニュースでした。