悩んでこそ大輪の花

2014年9月10日|

 829日の朝日新聞に「悩んでこそ 大輪の花は咲く」という見出しが立っていました。これは女優の黒木瞳さんが連載している「黒木
瞳の ひみつのHちゃん」の22回目。それによると、黒木さんが若い頃無知と失敗を繰り返し、怒られたりけなされたりして落ち込んでいるときに、人からこのように言われたのだそうです。

 「蓮の花って、泥水が濃ければ濃いほど、大輪の花を咲かせるそうだ。綺麗な水からは小さな花しか咲かせられない。だから、揉まれて悩んで苦しんでこそ、そこがまさしくあなたの泥水なのだと。あなたが花を咲かせたいなら、泥水の中でもとびっきり汚い水で、育ちなさい。」

 あの大女優、黒木瞳さんがそのように悩んでいた事も驚きですが、そんな黒木瞳さんに対して、こんな言葉をかけてあげた人もまたすごいと思います。その後の黒木さんの活躍ぶりは紹介するまでもありません。

 黒木瞳さん自身の体験から得られた教訓ともいえるこの文を読んでいると、日々の仕事や暮らしの中で抱える色々な悩みや問題に対し、正面から向き合い、乗り越えていくことが自己の成長につながるのだとしみじみと考えさせられました。

 よく「失敗をバネにして」と言いますが、失敗すればやはり落ち込みますし、すぐには立ち直れません。「バネ」にするのは決して簡単なことではありませんが、そこにとどまり続けていては前に進めません。起こした失敗や抱え込んだ悩みを前向きに受け止めて、そこから学び、得られることを大事にして、「自分」という花がより大きく咲けるようにしていきたいと感じた記事でした。

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