来る前よりも幸福に

2014年10月30日|

 「あなたのところに来るひとをだれ一人、来る前より幸福にせずに立ち去らせてはいけません。」・・・このように言ったのはマザー・テレサ(「人生の指針が見つかる『座右の銘』1300、別冊宝島編集部 編、宝島社」)。彼女の慈愛の深さはもちろん、そのために貫いた信念の強さには敬服するばかりです。

 来る前より幸福にすること、それは老健施設の使命とも言えるでしょう。公益社団法人全国老人保健施設協会が毎月発行している協会機関紙「老健」には、「介護老人保健施設の理念と役割」が載っていますが、そこには「介護老人保健施設は、利用者の尊厳を守り、安全に配慮しながら、生活機能の維持・向上をめざし総合的に援助します。また、家族や地域の人びと・機関と協力し、安心して自立した在宅生活が続けられるよう支援します」と記されています。

 利用者の意思と希望を尊重し、望ましい生活が送れるよう、スタッフが連携してチームケアを提供することはもちろん、家族や地域の人びと、そして諸機関と協力していくことが肝要だと思います。来る前よりも幸福になれるように。

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